2016年4月30日土曜日

自然を愛する心を育てるには?

自然を愛する心を育てたいからと、
「花は摘まない!」
「ゴミは捨てない!」
と声だけかけていても、あまり効果はない気がします。

子どもは放っておいても、どんどん自然で遊びます。まずはそれを邪魔しない。
子どもが感心を持ってくれないなら、まずは大人が楽しむ。
内田樹さんの本が好きなのですが、顧客満足に関して書かれた記事で、動機付けという観点で論を展開されていますが、子どもと接するときになんせ一番効果があるのは、目の前で体現されていて、ついやりたくなること。違うね、の前に子どもは一緒だね、を学びます。真似したい!ママ一緒だね!という共感。これを繰り返し繰り返し積んで身にしていく。

都会に住んでいるから無理、なんて言わないでください。東京に住んでいましたが、キツツキもいれば、オタマジャクシも、タンポポも。釣りもしたし、カブトムシやクワガタだって、23区で楽しめました。田舎にいたって、季節も生き物も気づかずに過ぎていきます。子どもたちと、是非探して楽しんでみてください。
楽しみ方がわからなかったら、ネイチャーゲームをいう方法を参考にしてみるのも手ですし、得意な人に聞いてみたり、得意な人が行う会に顔を出してみるのもいい方法です。
保育園の先生がどうやって子どもと接しているのかな?と、時間を見つけて、お手伝いがてら保育園に顔を出すのは、自分のポケットを豊かにしてくれます。例えば、我が家では子どもが道端の小さな花を摘んでプレゼントしてくれました。落ちていたツツジを拾ってきてくれた、タンポポをつんできてくれた。そしたら、しおれていようと食卓や玄関にジュースの瓶でもいいので挿して飾ってあげてください。小さいソープディッシュに浮かべてあげるだけだっていいんです。誇らしげな顔が眩しかったですよ。
もちろんこれは近所の方のお庭の花だから、これは公園のだからダメだよ、ということを知ることも大事ですが、お水をあげているおばちゃんに、一輪くださいとお願いしてみようか?という事だってできるわけです。

そして子どもが虫や生き物、花を手にとっても、大きい声で「汚い!」とか言わないでください。ハチを叩くとか、よっぽど危ないことでない限り、感じて学ぶのが一番です。大好きで、一番の先生であるあなたが「汚い」と言えば、それはもう「汚い」烙印から逃れるのはとても難しい。ダンゴムシは、どの子も大好き。保育園から帰ったら、ポケットにうじゃうじゃ入っていることだってありました。庭の植木鉢や公園に一緒に放してあげたらどうでしょう。大人になってもそんなこと続ける人は、滅多にいないでしょうから、小さい頃の可愛い話として、大目に見てあげてくださいね。

子どもは大人が夢中になっていることほど、気になるものはありません。
おたまじゃくし捕りでも、釣りでも、ヨモギ摘みでも、綺麗な季節を楽しまれてはいかがでしょう?大人が夢中な姿に、どうしても俺もやらせてよう!と言い出したらしめたもの。特に食べられるというのはすごい原動力。お友だちが、お子さんが摘んできた5本ほどのつくし、夜ご飯に佃煮にしてあげたんだそうです。小さな自分がみんなの胃袋を喜ばした!子供には、こんなに嬉しく誇らしげなことはありません。
一度エンジンがかかったら、極力大人は口も手も出さず、集中力と創意工夫の心を思う存分発揮させてあげれば、その後出会う勉強もスポーツも、自分の力でどんどん切り拓いていく頼もしい子どもが育ちますよ。

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